除外工事

下記の工事はエレベーター据付工事に含まれません。

区分 工事内容
全体
  • 十分な強度の昇降路の築造、耐火処理工事(建築基準法、消防法等)
乗場周り 建築工事
  • 各階出入口周り取付用鋼材および床持出し補強材等の設置工事
  • 各階乗場および機械室、昇降路の穴開けならびに三方枠取付け後の埋戻し工事
  • エレベーター据付後の乗場、壁周りおよびその他の補修仕上げ工事
  • 各階押ボタンの穴開けおよび補修仕上げ工事
機械室 建築工事
  • 機械室床の築造工事
    • 防音、防滴対策工事(防音、防滴仕様の場合)
    • 飛散防止処理工事(耐火被覆仕様の場合)
    • 機械室床面防油堤の施工など油流出防止工事(油圧式の場合)
  • 機械室と昇降路が離れて設置された場合の配管用ピット工事(油圧式の場合)
  • 点検戸の取付け工事
電気工事
  • 機械室内換気設備設置工事
  • 機械室内の点検用照明およびコンセント設置工事(非常照明付)
  • 機械室天井の煙感知器の設置工事
  • 昇降路ならびに機械室から外部へのインターホン用の配線およびその他のエレベーターに必要な配線、配管工事
昇降路 建築工事
  • 昇降路間仕切りおよびレール支持用立柱または中間ビーム取付け工事(承認図、断面図・平面図による)
  • 昇降路頂部へのトップビーム受梁設置工事(承認図、断面図・平面図による)
  • 機器荷上げ用トロリービームまたはフックの昇降路、機械室天井への取付け工事(吊荷重はエレベーター仕様により決定)
  • 機械据付あるいは配管敷設後のシンダーコンクリート打設ならびに仕上げ工事
  • 油圧ジャッキ埋設式の場合のシリンダー保護管の埋込み工事
  • 耐火処理工事(周壁仕様 {が、不燃材または不燃材被膜の場合は飛散防止処理)
  • ピット内防水仕上げ工事
  • ピット内防油仕上げ工事
  • 昇降路床・壁の防音、防滴対策工事(防音、防滴仕様の場合)
  • 各階出入口防火防煙シャッター工事
  • 昇降路頂部の煙感知器の設置工事(外部より点検可能な)
  • 点検口(自閉式、施錠式)の取付け工事
  • 通過階のある場合の昇降路救出口の設置工事(承認図、断面図・平面図による)
電気工事
  • エレベーター制御盤位置までの動力、照明用電源の敷設ならびにD種接地線挿入、一次側端子への接続工事
  • 昇降路ならびに機械室から外部へのインターホン用の配線およびその他のエレベーターに必要な配線、配管工事
  • 昇降路内換気設備設置工事
  • 外部点検式煙感知器の設置ならびに点検口工事及びスイッチ取付け、配線工事
  • ピット点検用コンセントの設置工事
設計時留意事項

下記各項を留意のうえ設計してください。

区分 区分ならびに内容
全体 建築基準法に適合した構造ならびに消防署の指導による機械室安全対策
各箇所の寸法は法ならびに承認図面に定められた寸法を確保してください
機械室
・昇降路関連
機械室ならびに昇降路にはエレベーターに直接関係のない配管、配線やその他の機器を設置しないでください
機械室および昇降路は次の基準にて設計してください
  • 湿度は月平均90%以下、日平均95%以下(冷蔵・冷凍仕様の場合は別途相談)
  • 機械室、昇降路内温度制限は5℃以上~40℃以内(冷蔵・冷凍仕様の場合は別途相談)
  • 有毒ガス、甚だしい塵埃芥の進入防止
  • 機械室および昇降路内の室温が40℃を超えないよう十分な風量を有する換気扇(サーモスイッチ付)及びガラリの設置
  • 機械室の出入口の幅および高さは、それぞれ70cm以上、180cm以上とし、防火戸・施錠付・自閉式の扉の設置
  • 換気扇と対向した位置にガラリを設置してください。なお、配置上壁面に設けられない場合はダクトによる換気設備の設置
  • 機械室に通ずる階段の「けあげ」および「踏面」は、それぞれ23cm以下、15cm以上
  • 通路・階段の幅 70cm以上
  • 機械室を通り抜け通路にしないでください
  • 通路、階段の両側には側壁または手摺を設けてください
  • 昇降路の囲壁は不燃構造または不燃材皮膜仕様としてください
  • 昇降路の囲壁に配管類の埋設はしないでください
  • エレベーターの出入口が外部に面している場合、ひさし、グレーチング等により昇降路内への雨水浸入を防止してください
電気関連
  • 電源電圧の変動は+5%から−5%以内・電圧不均衝率5%以内に保つように電源を設置してください
高調波対策について
  • インバータ制御のエレベーターは運転時に高調波を発生させるため電源設備側でも対策してください
とくに、漏電遮断器や漏電継電器を設置する場合、不要動作防止のためインバータ対応のものをご使用ください
  • 弱電機器の電源線・通信線は、エレベーター動力線から離して配線してください
  • 弱電機器とのアース線共用は避けてください
  • 電源設備側の遮断器の定格電流はエレベーター側の遮断器と協調をとってください
  • インターホンの設置場所は建築設計の初期に決定してください
(インターホンの親機は常時管理責任者の在室する管理人室または中央管理室等に取付けます)
その他
区分 区分ならびに内容
工事 現場詰所及び材料置場の無償貸与をお願いします
据付工事用仮設電源及び試運転用電力は無償供給をお願いします
昇降路内の足場の掛け外し工事をお願いします
エレベーター部品の搬入経路の確保をお願いします
エレベーターを工事使用(仮使用)する場合は別途ご用命ください