● フォークリフト仕様
フォークリフト仕様の積載量計算方法 |
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エレベーターにフォークリフトでの荷物の積み降ろしをする際、かご床にフォークリフトの前輪が乗り込むことが予想されるため、停止時のかご床に加わる質量を、積載量の150%を上限に設計している仕様をフォークリフト仕様と言います。 |
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例1(積載2000kgで収まる場合)
W:荷物質量
(500kg) W1:フォークリフト質量 500kg×3+(500kg+1000kg)=3000kg 停止中最大荷扱い質量は3000kgで、積載量2000kgの場合 2000kg×1.5=3000kg≧3000kg となり、フォークリフトと荷物を含めた質量が積載量の1.5倍以内に収まるため2000kg以上として選定します。 |
例2(積載2000kgで収まらない場合)
W:荷物質量
(660kg) W1:フォークリフト質量 660kg×2+(660kg+1450kg)=3430kg 停止中最大荷扱い質量は3430kgで、積載量2000kgの場合 2000kg×1.5=3000kg<3430kg となり、フォークリフトと荷物を含めた質量が積載量の1.5倍を超えるため 3430kg÷1.5= 2286kg となり数字をまとめて2300kg以上として選定します。 |
荷物の積み込み方法(ローディングの種類) |
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荷物用エレベーター図面の仕様欄にClassC1、ClassC2の表記を見られたことはないでしょうか。 これは、ローディングと言い荷物用エレベーターのかご内に荷物を載せる時の積み込み方法で、A・B・Cの3種に分け設計条件を定めています。 一般的にフォークリフト仕様といわれているのがC2ローディングです。 |
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ローディング |
ClassA |
1個の荷物が積載量1/4以下のバラ積み250kg/㎡にて計算します。 |
ClassB |
自動車専用150kg/㎡にて計算します。 |
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ClassC1 |
フォークリフト等により荷物を搬入し、フォークリフトも一緒に運搬する場合。 |
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ClassC2 |
フォークリフトの乗り込みはあるが、荷物の搬出入時のみで、一緒には運搬しない場合。 |
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ClassC3 |
C1、C2以外で集中荷重が積載量の1/4以上と大きい場合。 |
● 法定積載量
エレベーターの荷重計算 |
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かごの種類 | 積載荷重(単位 ニュートン 1kg=9.8N) | |
乗用・人荷用エレベーター | 床面積が1.5㎡以下のもの | 床面積1㎡につき3600Nとして計算した数値 |
床面積が1.5㎡を超え3㎡以下のもの | 床面積1.5㎡を超える面積に対して1㎡につき4900Nとして計算した数値に5400Nを加えた数値 | |
床面積が3㎡を超えるもの | 床面積3㎡を超える面積に対して1㎡につき5900Nとして計算した数値に13000Nを加えた数値 | |
荷物用・寝台用エレベーター | 床面積1㎡につき2500Nとして計算した数値 | |
自動車用エレベーター | 床面積1㎡につき1500Nとして計算した数値 |
● 戸開走行保護装置(UCMP)の設置
駆動装置故障対応としてブレーキの二重化、及び制御器故障対応として戸開走行を検出してエレベーターを制止する安全回路を別回路とすることが義務付けられています。弊社では「戸開走行保護装置」の大臣認定を取得済みです。
● 遮煙性能を有する防火設備の設置
弊社では、エレベーターの乗場扉そのものに遮煙性能を持たせた「エレベーター遮煙乗場扉」を開発しました。
従来からの遮炎性能に加え、気密性に優れた乗場扉が煙をシャットアウト。豊富な実績を誇る昌和輸送機からの提案です。